モニタリング
EANETによる酸性雨モニタリングは、「湿性沈着」、「乾性沈着」、「土壌・植生」、「陸水」及び「集水域」の5項目の内容からなっています。このうち湿性沈着及び乾性沈着モニタリングは、地上に沈着する降下物(雨・雪・ガス・エアロゾル等)中の酸性成分等の濃度や量を把握するものであり、土壌・植生、陸水及び集水域モニタリングは、森林や湖沼等の生態系に及ぼす影響を把握するためのものです。
測定項目
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1.湿性沈着の測定項目
- 降水のpH、電気伝導率(EC)、硫酸イオン、硝酸イオン及びその他の陽・陰イオン濃度
- 測定頻度:24時間毎又は1降雨(雪)毎
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2.乾性沈着の測定項目
- 大気中の二酸化硫黄、二酸化窒素、オゾン等のガス状物質及びPM2.5等粒子状物質の濃度
- 測定頻度:毎日~2週間毎、自動測定機では1時間毎
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3.土壌・植生の測定項目
- 土壌のpH、交換性陽イオンの濃度、有効陽イオン交換容量(ECEC)樹木衰退度及び森林総合調査
- 測定頻度:3~5年に1回
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4.陸水の測定項目
- 陸水のpH、電気伝導率(EC)及びアルカリ度
- 測定頻度:年4回以上
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5.集水域の測定項目
- 降水量、流出水量、主要な陽イオン及び陰イオンの降水中及び流出水中の濃度、総沈着量(湿性+乾性)の推計等
- 測定頻度:連続(降水量、流出水量)、毎週~2週間毎(化学成分)
廈門 (アモイ) (中国)
八方尾根 (日本)
バンコク (タイ)
ラ・メッサ流域 (フィリピン)