一般財団法人 日本環境衛生センター

アジア大気汚染研究センター

Asia Center for Air Pollution Research (ACAP)

2021.01.28 その他

EANETにおけるモニタリングや関連研究の今後の方向性を記した「戦略ペーパー」が改訂されました

EANETでは、乾性沈着モニタリングと生態影響モニタリングのために、モニタリングやデータ解析の手法、またそれらに資する関連研究の今後の方向性を記した「戦略ペーパー」をそれぞれ作成し、科学的活動の指針としています。20209月に開催された第20回科学諮問委員会会合(SAC20)において、これらの改訂版が採択されました。概要は以下のとおりです。

各戦略ペーパーの全文はEANETサイトからダウンロード可能です。

 

■ 乾性沈着モニタリングに関する戦略ペーパー

今後5年間(2021-2025)におけるEANETにおける乾性沈着モニタリングの目的および目的を達成するための活動が記載されています。主要項目は以下の通りです。

  1. 技術マニュアルの改訂やモニタリング方法の見直しにより、より精緻な大気モニタリング及び乾性沈着フラックスを含む大気沈着データを提供する。これらのデータは、土壌、植生、陸水及び人間の健康への悪影響の評価に資する。
  2. 東アジアにおける大気環境地域評価を行うために、大気モニタリング地点を拡充するとともに、大気 数値モデルとの組み合わせによる乾性沈着量や大気組成のデータ解析の充実を図る。
  3. モニタリングデータの信頼性を高めるため、精度管理目標値や測定精度確認方法等の見直しにより、大気組成モニタリングの精度保証と精度管理(QA/QC)を強化する。

全文(EANETホームページへアクセス)

 

■ 生態影響モニタリング(農作物、森林、および陸水への影響)に関する戦略ペーパー

今後5年間(2021-2025)において必要とされる具体的な活動として、i) 森林地域及び農地における大気汚染影響に関する情報収集、ii) 集水域解析の推進、iii) 地域の(広域的な)影響評価の推進が挙げられ、これらを推進する上で、以下の課題を明確化しました:

また、これらの課題に関し、大気汚染と気候変動との相互作用を考慮することとしています。

全文(EANETホームページへアクセス)