一般財団法人 日本環境衛生センター

アジア大気汚染研究センター

Asia Center for Air Pollution Research (ACAP)

2021.02.18 研究活動

越境大気汚染の低下への森林集水域の応答に関する論文がAtmospheric Environmentに掲載されました

アジア大気汚染研究センター(佐瀨裕之、大泉毅、諸橋将雪)、新潟県(齋藤辰善、高橋雅昭)、森林総合研究所(山下尚之)、金沢大学(猪股弥生)、新潟大学(中田誠)からなる研究グループによる、日本海側に設置した森林集水域(加治川試験地)での16年以上の長期観測と、環境省によるモニタリングデータの解析から、日本の森林集水域が大気汚染に鋭敏に反応していることが分かりました。


これらの結果は、大気環境に関する国際学術誌であるAtmospheric Environmentに出版されました。

Sase et al. 2021. Transboundary air pollution reduction rapidly reflected in stream water chemistry in forested catchment on the Sea of Japan coast in central Japan. Atmospheric Environment, in Press.

この研究はEANETのネットワークセンター研究として実施され、用いられたデータの一部は、環境省越境大気汚染・酸性雨長期モニタリングで得られたものです。また、この研究は、アジア太平洋気候変動研究ネットワーク(ARCP201218NMYSase; ARCP201313CMYSase) 、日本学術振興会の科研費研究JP19H00955, JP19K12315 及びJP18K11616の支援を受けました。

リンク

以下のリンクから論文全文をダウンロードすることが可能です(オープンアクセス)。

https://doi.org/10.1016/j.atmosenv.2021.118223

これまでの加治川試験地や関連集水域サイトにおける研究成果は以下から参照可能です。

https://www.acap.asia/research-main/catchment_kaji-ijira/

加治川試験地及び伊自良湖モニタリングサイトにおける集水域研究